ニート系OLが本物のニートになるまで。

社畜系アラサーOLがお送りしております。

3ヵ月で辞めた超絶ブラックな会社のお話

すこしだけ思い出話をさせてください。

タイトルを見て「ゆとり乙」とかいうのは無しで。(笑)

 

大学4年生の冬、
わたしはまだ就職先を見つけられずにいた。
まわりのほとんどの友達は当たり前のように内定をもらい、内定式に出席していた。

わたしも何社か面接を受けるものの、
泣かず飛ばずな感じであった。

「3月までには何とか決まるだろ~」

という緩さであった。

こんな娘で両親はさぞかし心配だったであろう。

 

しかし、そんなこんなでも話は進んで、
とある知人の紹介でやっと就職先が決まった。

しかし、そこが超絶ブラックな会社だったのである。

どれくらいブラックだったか、
これから説明していこう。

 

要点で説明していくと、
・研修期間中は月の手取り1万
・入社半年間は週6勤務
・もちろん有給は無し
・研修期間関係なく残業代一切無し
・新卒の親を職場に連れてくる職場参観があった
・給与は社長にひざまづいて手渡しで頂く
・ハードワークのため朝起きてから家に帰るまでトイレすら行けなかった
・とりあえず先輩からのいじめがすごかった


という具合でした。
こうやってずらずら並べるとひとつひとつが薄れているような気がしますが、結構問題だと思うのは私だけではないはず。(笑)


結果から言うと、
新卒メンバー私を含めて5人中、

1人が体調を崩して入院
新卒5人中3人一年以内に退職。


いや~ブラックですね~。

 

その中でも私が一番きつかったのは、週に1日、日曜日しか休みがなかったことでした。
先輩からのいじめも辛かったですけどね。

 

研修期間が終わって、新卒メンバーが事務所に集められ、副社長から、

「新卒の皆さんはこれから半年間は土曜日も出勤してもらうので。日曜日しか休みないけど、これも研修と思って。有給はないから体調管理には気を付けてね。」

と。

 

正直「聞いてないでそんなん…」と言いたかったがそんなことは無理なのでもちろん頷くしかなかったです。


わたしがいた部署は、お昼ご飯は必ず部署全員(といってもわたし含め3人)で食べなくてはならなかったんです。
その同じ部署の先輩からいじめられていたので、お昼の時間はかなり苦痛でした。。

週明けに、先輩たちが土日はなにをして過ごしていたか楽しそうに話している横で、疲れ
の取れてない重い身体で、味のしない昼食をもそもそと流し込んでいました。


唯一の休みも、やり残した仕事を家に持ち帰ってやっていましたね…。

気分転換ということが全くできなかった。

 

外に連れ出してくれる数少ない友達も、海ばっかり行きたがる私をどう思っていただろう。(笑)
海にいって、ぼーっとするのが当時は好きだったなあ。
今思えばめっちゃ病んでる。(笑)

 


古くからある会社だったせいか、
その職場だけ周りから時が止まったようでした。


給料日には、社員皆が社長室に列を作って、80歳を過ぎた認知症気味の社長の座る椅子の横にひざまづいて、「ありがとうございます。」といってひとりずつ給与明細をもらう。

新卒で初めて入った会社で。

そんな光景が当たり前にされていて。

わたしはこれが社会なのかと、『お金を頂く』ということはこういうものなのかと、思うしかなかった。

でも、わたしの中でどうしても、「いや、これはおかしい…よね…?」という引っかかりはずっとなくならなかった。

この先何十年も続けなければいけないのかと思うと、
このまま道路に飛び出して死んだほうがずっと楽だと、その時は本気で思っていた。

 

その時は先輩からのいじめも日に日にエスカレートしていて、
胸ぐらこそ掴まれなかったが、そんな勢いで毎日出社して挨拶した次の瞬間から怒鳴られるのは当たり前、陰に追いやられて耳元でずっと嫌みを言われていた。

その光景は明らかに異常であったと思うのだが、同じ部署にいた他の人も、皆見てみぬフリだった。

何をするにも目をつけられて、怒鳴られていたので、もう何をしたらいいのか分からなくなっていた。
何をするにもおどおどして、挙動不審だった。
何が正解で、何が間違っているのか、全く分からなかった。
思考が停止していたと思う。
先輩に怒鳴られている最中、目の焦点がずれていくのが、自分でもわかった。


気が休まる時なんて、全くなかった。


ここまできてお分かりいただけたと思うが、そのときのわたしの精神状態はかなりいかれていた思う。

仕事が終わって帰りの車内で、家に着くまでずっと泣きながらひたすら口にお菓子を詰め込んでいた。
味はよくわからなかった。
お腹も特に空いていなかった。
でも、何か口にしていないと、耐えられなかった。

またあるときは、
仕事終わりに病院にいこうとして、車の接触事故を起こした。
普通の精神状態だったら防げた事故だったと今なら思う。

 

 


そんな日々が3ヶ月続いたある週末の夜、

それまで普通にしていたのに、次の日の仕事のことを考えたら、急にうずくまって涙が止まらなくなった。

 

「もう無理だ…」

 

と、自分の中で何かが終わったのが分かった。

 

そこから私が退職するまではあっと言う間でした。

 

でも、その職場で受けた心の傷は、
辞めた今でもたまに痛みます。

 

みんな、就職先は、慎重に選ぼうね。

 

こんなブラックな会社もあるとおもえば、
少しでも、「こんな会社よりはわたしの会社のがまだまし…」って思ってもらえたらな、と思います。

[閲覧注意]はめっちゃ暗い内容なので、付けさせていただきました。(笑)

 


働くって、つらいね。